うつ病の基本的症状やうつ病の診断の方法について紹介します

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診断の流れと付き合い方

相談

診断の流れ

うつ病は、精神科医もしくは心療内科医によって診察を受けることで初めて、うつ病という病名が診断されます。まずは、診察でその患者さんがもっとも困っていることを尋ねます。これを主訴といいます。心療内科や精神科を受診する患者さんは、何かに困って病院に来ているので、その理由をしっかりと把握します。主訴と医師の治療方針がずれてしまうとうつ病を正しく治療することができません。例えば、夜眠れなくて、朝早く目が覚めてしまうことが辛いと訴えている患者さんに対して、ご飯が食べられなくて困っているのだなと医師が受け取ってしまったら、その患者さんの辛さを取り除くことは難しくなります。そのため、根気よく患者さんの最も辛いことを理解する必要があります。
次に調べるのは経過です。いつごろから症状がでてきたのか、日常生活上でどのような不便があるのか、なにかストレスの原因となるような出来事がなかったかなどを探っていきます。また、こういった経過について患者さんと会話しながら、その患者さんの性格も探っていきます。うつ病の内的要因である性格や思考方法を改善することは、今後のうつ病治療にとても重要なので、内的要因は外せない要素です。
他にも身だしなみや、経歴、症状や既往歴などを調べます。特に既往歴については、疾患によっては、うつ病の原因になったり、治療の副作用にうつ病があったりする場合もあるので、しっかりと確認します。
うつ病の診断には、アメリカ精神医学会や世界保健機構が取り決めている診断基準を用います。例えば、アメリカ精神医学会の診断基準では、抑うつ気分、興味関心の低下、食欲の減少、体重の変化、不眠症状、過眠症状、疲労感、焦り、罪責感、集中力の低下、自殺念慮といった症状のうち5つ以上が過去2週間の間にほぼ毎日みられる、もしくはこれらの症状によって社会的生活上で問題が生じている場合にうつ病と診断されています。こういった診断基準以外にも、ハミルトンうつ病評価尺度や、ツング自己評価うつ病尺度といった様々な診断方法があります。

病気の理解と付き合い方

うつ病は周囲の人にはただ怠けているだけだと理解されないこともあります。しかし、うつ病はれっきとした病気で、上記のように医師の診断のもと、はっきりと病名がつけられます。そのため、本人が怠けていると捉えるのではなく、病気の症状だから自分でコントロールができなくて辛いのだということを理解しましょう。うつ病の人と接するときは、そっとしておいてあげましょう。そして、無理に会話しようとせず、一定の距離を保つようにしましょう。また、無理に急かすようなことをしてはいけません。うつ病になると、自責感が強くなってしまうため、なるべく自分のペースで物事を進めることができるように見守ることが大切です。話を聞くときは、まず聞く事から始めましょう。ゆっくり相手の話を聞いて、相手の辛いという気持ちに共感を示すといいですよ。いきなりアドバイスをすると、自分が悪いのだと思い込んでしまうので注意しましょう。ある程度、相手の気持ちに共感できたら、相手の考え方を前向きな方向へ向けるように話をしましょう。この時、一度にたくさんのことをアドバイスするのではなく、例えば、あなたのこういうところが素敵ですよと相手を肯定してあげましょう。そして、あなたがいても良いのですよということを伝えてあげましょう。